患者さんは、より良い結果を期待しています。 だから、痛みや不快感も受け入れてくださいます。 施術(しじゅつ)の直後には、期待していた変化が見られます。 でも、その後、口を開けるのが難しいほどの痛みや不快感が、1週間以上続くこともあります。 ところが、1週間ほど経つと(たつと)、また自然に口を開けられるようになります。 糸(いと)が切れたはずはありません。 だとすると、これまでの方法について、一つ大事な疑問が浮かびます。 動く(うごく)組織を、動けないように固定する。それが、本当に一番良い方法なのでしょうか... 従来のリフティングは、下がった組織を、目指す位置に固定することを目的としています。 でも、動く(うごく)組織は、本来、動く(うごく)ものですよね。 もしかすると、その動く(うごく)組織を動けないように固定していることが、問題なのかもしれません。 私たちが本当に求めていたのは、組織の動きを保ちながら、患者さんの不快感を減らし、リフティングの効果をもっと長く持続させることでした。 そこで、ふと、こんな考えが浮かびました。 それなら、弾性(だんせい)を持たせればいいのではないか。 弾性(だんせい)は、スプリングという構造で実現できます。 外から力(ちから)が加わると、スプリングは伸びます。その力(ちから)がなくなると、元の長さに戻ります。 それなら……引っ張る力(ちから)も、持続させられるかもしれません。 技術的に、そんなことができるのでしょうか。 では、どうやって作ればいいのでしょうか。