多くの方は、こう思うのではないでしょうか。 ポリマーで作ったスプリングに、どれくらいの力があるのだろう。 では、どうすれば力を生み出せるのでしょうか。 そうです……鍵になるのは、ねじりです。 まず、ポリマーを引っ張って、張力をかけます。 その張力を保ったまま、ポリマーをねじっていきます。 ねじりを加えるほど、内部に弾性エネルギーが生まれます。 では、このエネルギーを、どうやって保てばいいのでしょうか。 ねじったポリマーを、張力を保ったままコイル状に巻いていきます。 そして、熱処理をします。 この熱処理で、エネルギーを生み出すわけではありません。 ねじった構造を、そのまま固定するための工程です。 スプリングは、コイル状のまま、動きが制限された状態になります。 組織に挿入している間も、この状態は保たれます。 目的の位置まで届いたら、まずハブテールを引っ張って、スプリングの拘束を解除します。 次に、決められた手順に沿って、カニューレをゆっくり引き戻します。 最後に、リテイニングチューブを取り外します。 これで、組織の中にはスプリングだけが残ります。 拘束が解けたスプリングは、蓄えられた弾性エネルギーによって、元の形に戻り始めます。 組織の抵抗があるので、完全に元に戻れるわけではありません。それでも、弾性によって元に戻ろうとする動きは続きます。 ここから、周りの組織には、機械的な負荷が持続して加わります。 そして、この力こそが、生物学的な反応の出発点になります。